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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第36章 十六章 花火に行こう!〜ああ、波瀾万丈〜


アレンにはあんな嬉しそうな顔してなんで俺は嫌なんだ!?


さっきのアレンを見つめるアルの表情を思い出し、ロイドの胸を再びたぎる熱が焦がしはじめた



もっ…ロイドってばどうしたんだろ

もしかして、これが発作!?


慌てふためくアルをよそに、長身のロイドは人の隙間を素早く見つけては上手に歩いて行く。歩くスピードの早いロイドにアルも引っ張られるように歩き、人混みから早めに抜け出す事ができた


商店街から風景が民家に変わり人影もだいぶまばらになっていく

ロイドは相変わらず手を離してくれない


「ロイド‥もう大丈夫だから手を離して‥
男同士なのに変だよっ」


アルの言葉にロイドが振り向きそしてやっと手を離してくれた

沈黙のまま並んで歩く‥
が、それを耐えられずアルはやめておけばいいのに自ら墓穴を掘った










「ロ、ロイドはもしかして初ちゅうだったのかなっ?」


「なにがっ…!?」


いきなりの質問にロイドは目を見開き聞き返した


「えっ、なにがって──…あの鍛練所での‥っ///」


「ばっ、お前俺をいくつだと思ってる!?
初めてな訳ねーだろっ!」



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