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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第38章 十八章 アルの正体
―コンコン!
夕食時にスタンレー家の扉をノックする音が響く
──コンコン!
「俺だよ!エバから預かりものがあったから届けに来たんだが…」
「あ!ロイ兄ちゃんだ!」
声の主がわかったティムは急いでドアを開けた
「預かりものって?」
ティムの後からアルが覗く
…エプロン姿っ!?…
「…あ、ああっ
お菓子だから帰るついでに持っていってくれって…っ…」
晩御飯の準備をしていたらしくエプロンを身につけていたアルの姿にロイドは一瞬焦って顔を赤くしていた。
どうしても女の子に見えてしまう‥
ロイドはそんな不意打ちにオタオタとしていた。
「そーなんだ、わざわざありがとう!」
「あぁ、いや…近くだからべつに礼なんかいいよ。どうせ帰るついでだし」
そう話すロイドの袖をティムとマークが掴んでいた
「ロイ兄ちゃんも一緒にメシ食おうぜっ!なっ!!」
「え!? あっ、いや俺はっ…」
「そうだよ!アルの料理おいしいよ!!
ちゃんとした料理は久しぶりなんだ!!」
「………」
‥アルの手料理か‥//
すげー食べたいけど…
「食べてく? 好きかどうかわからないけど“ミネストローネ風味のロールキャベツ”だよ。
あ、お母さんがもう家で用意してるよね夕食は…」