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第38章 十八章 アルの正体

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惚れてしまった相手が男だということに苦悩した日々が嘘のようだ‥

ただ、女だと知ってしまった以上、何も我慢する必要がなくなったのも確かだった

ロイドは思う―――

男だと思っていても気持ちを抑えるのに苦労した…
それが女だとわかった今、自分の気持ちを抑えるものは何もない―――

欲望に飢える猛獣から手枷足枷を外し檻から放したようなものだ…


‥やばいなこのままじゃレオと同じになっちまうっ…

これからはパラダイスに定期的に通うしかねぇな


ロイドは自分を抑えられるか自信がなかった。

フルーツも食べ終わり、結局就寝はキングサイズのベッドでロイドを真ん中に挟み、子供達みんなで眠ることになった。


ベッドの中で、みんなでアルの誕生日パーティーの計画を練る。ジョンはさっそく寝息をたてていた‥

時折、村に居た時のアルの話をしたり、Ｓ女がむやみやたらに眠れる猛獣を揺さぶり起こそうと企んだりしてロイドは焦った



「アルったら最近太っちゃって、カラダのラインがすごいＨになっちゃったんだからっ」


「──…っ…だから、ユリアっ!!そんな話はやめてくれって‥っ///」




無駄に精神力を使う一日だった