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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎
老師は王座で熟睡こいてる王の衿を掴みガクガクと揺すぶり起こした
「…んぁ?…あぁクラディウス‥話は済んだのか?」
「…!っ、王ーっ!!」
眼半分しか開ききらないままの顔で尋ねる王に、クラディウスはめまいを起こしかけた
「ク、クラディウス様っどうぞ気をお鎮め下さい!」
側にいた王の家臣ミラルドが、倒れかけたクラディウスに走りよると部屋の隅に待機していた兵に腰掛けとハーブティを持ってくるよう指示する。
ふらりとした足取りでクラディウスは用意された椅子に腰掛けハーブティを一口啜った…
「はぁ〜〜 やっぱり興奮したときはカモミールティーに限るのっ♪…」
“クラディウス様、そろそろ続きを……”
「…っやかましぃ!
少しは、老体をいたわらんか!!このぱかたれがっ」
同時に急かす若者二人に老師はキレた
「ふぅ……では続きを‥
§己の魂を人間の情念に支配された神は、とてつもない欲望の固まりを心に宿し黒い神と恐れられ
地の世界を支配しただけでなく天界をも己の手に掛けようと……
これを神々は阻止すべく黒い神を迎え撃ったのです