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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 ルバール宿舎

…各国では延々と止まない戦が起き、獣達は荒れ狂い人々の領地を侵し…人の手に負えない病が流行り、薬師も手をこまねいておる…


 まさしく闇の王の復活が近づいているのではないか?

……と思考せずにはおれん


今、神の従者が眠りについてると云われる
《伝承の地》について調べておるが──
なんせ、歴史が古すぎての……

資料がほとんど遺っておらんのじゃ……

わかっておるのは、伝承の地とこの、ルバール大国が何らかの繋がりがある、ということだけじゃて……、
‘藁をもすがる’思いなんじゃ……

この国の闘技会は有名じゃから各国から人が集まる。もし神のお導きがあれば…と、……そなた達にこの老いぼれの頼みを聞いてほしい‥
捜してはもらえぬか?
ただの伝説で終わってくれるなら、こんな喜ばしいことはない……が、どうも胸騒ぎがしてならん‥

わしも、もっとよく調べてみるが
もし、ほんとうに神の従者がいるのなら闇の王はほんとに復活を遂げ…そして、それを制す事ができるのも《神の従者》だけとゆーことじゃ………………頼む……」


クラディウスは若者二人に深々と頭を下げた――。

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