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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第43章 三章 情炎


「どんな様子だ?」


「あ、隊長!おはようございます」

「あぁ、夜通しの見張りご苦労だったな。あとは俺がつくから下がっていいぞ」


「はぃ!ではっ」


ルイスは夕べから独房室の見張りについていた隊員を気遣い、休みを取らせた。そしてレオの看病にあたっていた医者に声をかける。


「兄貴、ご苦労さんだったな?
どんな感じだ?レオの容態は」



「あぁルイス、まぁ何とか大丈夫そうだ…
しかし、これだけ毒が回っても動き回れるんだからさすがだよ“狂犬のレオ”は…」


「あぁ、民家に二階の窓から忍び込んだそうだ
まぁ、タイミング的には毒に侵されててよかったんだけどな」


ルイスは傍の椅子に腰掛けながら言った


「案外、ヒドイなお前」


そして、兄貴と呼ばれた男も席につく


「結果論だよコイツが元気だったら一人の子鹿が
“切れ痔”になるとこだったんだぜ!?」



ルイスは肩をすくめて言う



「子鹿が切れ痔?よくわからんが…忍び込んだのはどこの家だった?
ちょっと聞きたいことがあったんだが…」


「聞きたいこと?…ザドルの家だぜ?コイツが忍び込んだのは…
何を聞きたいんだ?」

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