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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第44章 四章 猛獣覚醒


ザドルはガハガハと笑いそして真顔でもう一度レオに釘を刺す



「いいかレオ‥アルが男の振りしてるのは秘密だ..ルイスも知らねぇ....
アルは女だ....女を手荒に扱うんじゃねぇ...わかったなっ!?
惚れたはれたまで口出すつもりはねぇが....泣かすようなことしたらただじゃ済まねぇってことは覚悟しとけ!──」



「へッ! 俺はまはへッドの上でひか女は泣かはねぇ!」

*訳(俺様はベッドの上でしか女は泣かさねぇ!)



顔の腫れまくったレオはろれつがまわらず、決めゼリフがふぬけだった

ザドルはフンと鼻を鳴らすとレオに背を向けた。

「‥じゃなルイス!
蚊は逃がしちまったから虫よけスプレーでもふっとけ!

あと、レオにも虫刺されの薬塗っといてくれや」



「あぁわかったよ…」



ザドルを見送りルイスは檻の中に入ってレオを眺めた


「えらい、刺されまくったな....」


「うるへぇっ!

──…ぬあ…!?…うぁっ…何ふる!?ひみるっ…痛っ…」



ルイスは消毒用のスプレーをレオの顔に容赦なくかけまくってやった


「手強い親父さんがバックについてんだ別に嫌がるアルじゃなくてもいいだろ?」


「へっ!やらね!俺はあひらめねぇ!!」

「‥」

ボコボコに腫れた顔をしても、懲りる様子のないレオにルイスは呆れた溜め息を溢していた……


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