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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第45章 マイ・フェア・レディ
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歩き方に挨拶の仕方、言葉使いにダンスまで‥
アルはこの調子で舞踏会までの時間、みっちりと行かず後家シスターズに仕込まれた……
「か、…っ身体中が痛い…」
レディとしてのレッスンも終わり、アルは身支度を整えるために大きなドレッサーの前に座らされていた…
アルは鏡の中のドレス姿の自分を見つめた。
クリーム色の生地に小さなパールビーズが贅沢にあしらわれ、肩のラインは露になっている。
背中も大きめに開き、胸元は緩めのプリーツ仕立てで生地がたるませてあり、アルの左上腕の傷も見えないデザインになっている‥
まるでどこかの宮廷に居そうな王女のようだ。
メイクもきめ細かな肌を生かすようにナチュラルに仕上げられ、唇には淡いローズピンクに少しパールが効いたグロスが艶めいている。
鏡の中の自分にアルは思わず、うっとりとした……
… すご‥い‥‥‥人ってこんなに変われるもんなんだ……
アルは見違えた自分に頬を染める。
そして、短い髪をどういったスタイルにしてくれるのかと楽しみにしていたら、髪結師は何やら長めの付け毛を取り出した。
「──…っ…あれ?
この付け毛──っ…」
歩き方に挨拶の仕方、言葉使いにダンスまで‥
アルはこの調子で舞踏会までの時間、みっちりと行かず後家シスターズに仕込まれた……
「か、…っ身体中が痛い…」
レディとしてのレッスンも終わり、アルは身支度を整えるために大きなドレッサーの前に座らされていた…
アルは鏡の中のドレス姿の自分を見つめた。
クリーム色の生地に小さなパールビーズが贅沢にあしらわれ、肩のラインは露になっている。
背中も大きめに開き、胸元は緩めのプリーツ仕立てで生地がたるませてあり、アルの左上腕の傷も見えないデザインになっている‥
まるでどこかの宮廷に居そうな王女のようだ。
メイクもきめ細かな肌を生かすようにナチュラルに仕上げられ、唇には淡いローズピンクに少しパールが効いたグロスが艶めいている。
鏡の中の自分にアルは思わず、うっとりとした……
… すご‥い‥‥‥人ってこんなに変われるもんなんだ……
アルは見違えた自分に頬を染める。
そして、短い髪をどういったスタイルにしてくれるのかと楽しみにしていたら、髪結師は何やら長めの付け毛を取り出した。
「──…っ…あれ?
この付け毛──っ…」