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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
「ようザドル!
えらいご機嫌だな?
女の乳なら子供(ガキ)じゃなくても俺だってしゃぶりたいもんだ」
「あん? なんだロイド、お前か チッ… 」
ザドルと呼ばれた大男は声のする方を振り返るなり“つまらないもん”でも見ちまったかのように小さく舌打ちした。
「ん……! お前ぇさんがここに居るってぇ事は、もしかしなくても大会に出るつもりってえ事か!?
なぁロイドよ?」
大男ザドルとチビ公の周りにできた人垣を払いながら近づくと、長身の若者は大男をさらにいさめるように続ける。
「いや、俺は出場権は今大会では無しだ。前年の優勝者として国王にお呼ばれの身なもんでね」
「へっ そうか!いい御身分じゃねぇかいっ!!」
ザドルは口を尖らせる。
「ふぅ、気の荒い連中でまいった…よっ、ザドル!さっきのダンス最高にセクシィだったぜ!!」
人垣を払い終えたルイスがザドルに向かってウインクを投げ、ザドルも得意そうに踏ん反り返りそれに応えた。
「あたりめぇだ! 俺様の至高の境地に入り込んだ時しか表現できねぇ 最高のダンスよっへっへ!!
題してっ!──」
「題してっ?…」
「団地妻、昼下がりの憂鬱〜旦那出張中〜編 ! …だ!」