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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
そして周りの男達のように料理にがっつく
‥おいしぃ!
アルは久しぶりにまともな食事にありついた
「ぅグッ、ゲホッ」
「おいおい‥慌てるなメシは逃げねぇから…」
アルの隣の席にトレイを
‘二枚’置いたザドルが言う。
置かれたトレイを見てアルは仰天した
「そ、そんなに食べるの?…」
「んぁ?」
二つのトレイには料理が テンコ盛りに盛られていた。どうやら、トレイ一枚では盛りきらなかったようだ
ザドルはトレイをテーブルに置いただけで、席には着かずにまたどこかに行った‥
‥すごいな…食欲だけで負けそう‥
アルは目の前のそれに絶句の表情を浮かべて動きを止める。
「さっき、なんか言ったか?」
「えっいや、べつに‥たいしたこと…じゃ‥」
戻ってきたザドルはテーブルにもう一枚、‘テンコ盛り’のトレイを置いて席についた‥
「よう!ザドル、相変わらず豪快だなぁ!!」
皿から目をあげると、すらっとした男が声をかけながらザドルの真向かいに腰掛けた
「なんだ お前ぇか…飽きずにまた来やがったな」