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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第45章 マイ・フェア・レディ
・
ジェシカはオペラグラスで周りを物色しながらボヤいていた。
そしてユリアは──
貴族達のご子息、ご令嬢の為に用意されたキッズ専用のパーティー会場で、マセた将来一流の男になるであろうお坊っちゃま達に囲まれ口説かれていた……
「ハァイ!レィディ‥‥君、あまり見かけない子だねん‥‥よかったらボクがエスコートするよん」
「……っ…」
年の頃はマークと同じくらいだろうか?
一生懸命気取った男の子がユリアの手を取りアピールしてくる。
…青臭いわ‥
呆れながらユリアはそう思った。
そして夜会場の傍らでは……
ちっ… 久しぶりに舞踏会も出てみたが‥‥‥あんまり変わり映えしねぇな‥‥
ここにもジェシカと同じ意見でため息を吐く王子様が一人──
… いつもと変わってるつったら仮面つけてるだけか?
「…て、んっ!?」
王子はぐるっと周りを見渡して、あるところで目を止めた‥
… あれはジュリアか?
‥‥相変わらず派手だなっ仮面つけてても誰だかすぐにわかっちまう…っ…
ジュリアはまるで、ブラジルサンバを踊るダンサーのように背中に白いゴージャスな羽根を背負っていた。
一歩、間違えば紅白の見せ場で出てくるあの、憲ちゃん&サッチーのようである。
ジェシカはオペラグラスで周りを物色しながらボヤいていた。
そしてユリアは──
貴族達のご子息、ご令嬢の為に用意されたキッズ専用のパーティー会場で、マセた将来一流の男になるであろうお坊っちゃま達に囲まれ口説かれていた……
「ハァイ!レィディ‥‥君、あまり見かけない子だねん‥‥よかったらボクがエスコートするよん」
「……っ…」
年の頃はマークと同じくらいだろうか?
一生懸命気取った男の子がユリアの手を取りアピールしてくる。
…青臭いわ‥
呆れながらユリアはそう思った。
そして夜会場の傍らでは……
ちっ… 久しぶりに舞踏会も出てみたが‥‥‥あんまり変わり映えしねぇな‥‥
ここにもジェシカと同じ意見でため息を吐く王子様が一人──
… いつもと変わってるつったら仮面つけてるだけか?
「…て、んっ!?」
王子はぐるっと周りを見渡して、あるところで目を止めた‥
… あれはジュリアか?
‥‥相変わらず派手だなっ仮面つけてても誰だかすぐにわかっちまう…っ…
ジュリアはまるで、ブラジルサンバを踊るダンサーのように背中に白いゴージャスな羽根を背負っていた。
一歩、間違えば紅白の見せ場で出てくるあの、憲ちゃん&サッチーのようである。