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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母

「‥へぇ、 じゃ 腕に自信があるってことか‥?そんな細っこいのに!?」
「さぁな?…」
「やめとけっやめとけ!、周り見てみろ‥わかるだろ!? お前なら一回戦で墓場行きだ! 悪いこた言わない…大会当日になったら俺と観光組になろうぜっ、な!!」
アルは食べ終わったフォークをカタン と置いて二人を見た…
「…生活‥かかってるから‥やれるとこまでやるしかないっ」
「…‥‥そ、そうか」
男はアルに真っ直ぐに見つめられて戸惑った
「‥気にするこたぁねぇ、やばいと思えば試合中でも降参できる‥負けにはなるがな…受付ん時、紙貰ったろぅ、あれに詳しく書いてある‥絶対読んどけよ」
「…わかった──
じゃあ、もう食べ終わったから先にいくよ」
「なんだ、もう喰わねぇのか?」
「…うん、充分お腹いっぱいだから‥」
「寝るまでにゃまだ時間あるぞ、 腹へるんじゃねぇのか?」
「夜食用に包んで貰えないか頼んでみる‥」
「なら、厨房の中に恰幅のいい、おっ母さんがいるだろ……そっちじゃねぇありゃオッサンだ! 俺が言うのはあっちだ」

