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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
「ありがとう!ちゃんと洗って返すから!!じゃあまた、頼むよエバ」
アルは満面の笑みでお礼を言うとウィンクをして食堂を後にした
エバは調子よく口にしたアルの背中を見つめて笑みを浮かべ溜め息をつく
「‥可愛い子じゃないか? こんな大会に出なきゃならない理由でもあんのかねぇ…ねぇザドル、あんたが気にかけるのも頷けるよ……」
エバは食器を片付けにきたザドルにカウンター越しで話かける
「──生活がかかってるんだと……なんかあったら助けてやってくれや……」
ザドルもそれだけを語って食堂を後にした
エバはそんなザドルの出ていった入り口を見つめる。
「…いいけどね……あんな子が怪我するのなんか見たかないねあたしゃ‥」
そして独り言のように呟いた
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「オイ‥ティム‥オイ、ダレカ‥ドアアケテ!」
―ガチャ
警戒するようにゆっくりとドアが空けられすき間から三人の目が覗いている
「合言葉は?‥」
「は? いいから中に入れてよ、重いんだってっ!! ポットがあるからっ…」
「合言葉は?…‥」
「……っ…もう、ご飯あげないっ!」
「あっごめんなさいっ!!
ごめんなさいっアル!」
三人は血相変えてドアを開けた。
アルは満面の笑みでお礼を言うとウィンクをして食堂を後にした
エバは調子よく口にしたアルの背中を見つめて笑みを浮かべ溜め息をつく
「‥可愛い子じゃないか? こんな大会に出なきゃならない理由でもあんのかねぇ…ねぇザドル、あんたが気にかけるのも頷けるよ……」
エバは食器を片付けにきたザドルにカウンター越しで話かける
「──生活がかかってるんだと……なんかあったら助けてやってくれや……」
ザドルもそれだけを語って食堂を後にした
エバはそんなザドルの出ていった入り口を見つめる。
「…いいけどね……あんな子が怪我するのなんか見たかないねあたしゃ‥」
そして独り言のように呟いた
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「オイ‥ティム‥オイ、ダレカ‥ドアアケテ!」
―ガチャ
警戒するようにゆっくりとドアが空けられすき間から三人の目が覗いている
「合言葉は?‥」
「は? いいから中に入れてよ、重いんだってっ!! ポットがあるからっ…」
「合言葉は?…‥」
「……っ…もう、ご飯あげないっ!」
「あっごめんなさいっ!!
ごめんなさいっアル!」
三人は血相変えてドアを開けた。