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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
「っとに! …ほら見なよ、すごいでしょ!」
アルはみんなの前に料理を差し出した。
「う‥わぁ、おいしそう!」
歓喜の声を挙げると三人はしばしの間、キラキラと高揚した表情で眩しそうに目の前の料理を眺めている‥
「‥クスッ‥
眺めてもお腹はいっぱいにならないよ! 早く食べな‥」
微笑みながら料理に一向に手を伸ばさない三人に言った
「うん、い、いただきます!」
カチャカチャと食器が音を立てる。三人が一斉に食べ始め、アルはそれを横目にカップにミルクを注いでいると…
「ん…まんま‥」
「――!?」
ふと後ろからの声に振り向くと、ジョンが寝ぼけまなこでこちらを見ている
「ごめんっ忘れてた‥」
安らかに爆睡しててもこういう時は目が覚める‥ジョンの野性のカンの鋭さを思い知った一同であった‥