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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第48章 溢れる想い
・
「ティム…っ…」
ロイドはティムの走り去った方を見つめ、ハァーと勢いよく溜め息をつき干し草の上に座り込む‥
『兄ちゃんに嫌われたままは嫌だからって謝りたいって‥‥‥』
…っ…そんなこと‥アルが言うわけないだろ?
正直、アルに会うには勇気がいる‥
『兄ちゃんは男らしくない!!!』
‥ハッ!‥あたってる!!
結局、俺はアリスにあいつを重ねての疑似恋愛しか出来ない‥‥‥
『兄ちゃんはアルに謝るチャンスもくれないんだな‥』
チャンス?‥なんの?あいつが俺に何かしたか?
別に、あいつは何もしちゃいない──
謝る必要だってない!
……ただ‥このタイミングを逃したら…俺はたぶんずっとあいつに会えないのかもな‥‥‥
「──…っ…」
ロイドは突然立ち上がり奮然と歩き出した。
ずっと会えない‥そっちの方が辛すぎる!!
チャンスが必要なのは俺の方だ!!
―コンコン!
「どうぞ。…おや?
ロイド‥珍しいね‥
君が研究室訪ねるなんて?
ルイスはここにはいないよ?」
「あぁ、いや‥マークにちょっと頼みが‥」
「ボクに?」
白衣を着た小さな薬学博士が奥からひょこっと顔を出した…
「ティム…っ…」
ロイドはティムの走り去った方を見つめ、ハァーと勢いよく溜め息をつき干し草の上に座り込む‥
『兄ちゃんに嫌われたままは嫌だからって謝りたいって‥‥‥』
…っ…そんなこと‥アルが言うわけないだろ?
正直、アルに会うには勇気がいる‥
『兄ちゃんは男らしくない!!!』
‥ハッ!‥あたってる!!
結局、俺はアリスにあいつを重ねての疑似恋愛しか出来ない‥‥‥
『兄ちゃんはアルに謝るチャンスもくれないんだな‥』
チャンス?‥なんの?あいつが俺に何かしたか?
別に、あいつは何もしちゃいない──
謝る必要だってない!
……ただ‥このタイミングを逃したら…俺はたぶんずっとあいつに会えないのかもな‥‥‥
「──…っ…」
ロイドは突然立ち上がり奮然と歩き出した。
ずっと会えない‥そっちの方が辛すぎる!!
チャンスが必要なのは俺の方だ!!
―コンコン!
「どうぞ。…おや?
ロイド‥珍しいね‥
君が研究室訪ねるなんて?
ルイスはここにはいないよ?」
「あぁ、いや‥マークにちょっと頼みが‥」
「ボクに?」
白衣を着た小さな薬学博士が奥からひょこっと顔を出した…