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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第48章 溢れる想い


だが、それも仕方がなかった…

ロイドはしきりに自分を気にかけて優しい口調で話しかけるアルに胸が疼き、とても目線を合わせられない…



アルはロイドに約束だけを取り付けて、後は子供達を交えながら世間話しを始めた。


ロイドは子供達の問いかけには顔を上げて自然に話しをしている


それを見かねてティムがコソッとロイドに発破をかけた

「兄ちゃん!大丈夫かよ!?
アルがあんなに一生懸命話しかけてるのに、もっと優しくしてもいいじゃんかっ」


「…んなこと、わかってるっ!!
久しぶりだから、なんか緊張するんだよ!…///」


「なんだ‥緊張してんのか?オイラ意地悪してるのかと思ったぞ?
‥たぶん、アルもそう思ってるぞ‥‥‥

だから、嫌われてるって誤解されるんだっ!」



「‥っ‥//」


ティムにたしなめられながら、ロイドは食べ終わった食器を洗うアルの背中を見つめて溜め息をつく


正直、胸はずっとうずいたままだ…


‥15才のアルが一生懸命気を使って自分に話しかけてくれるのに、大人の俺は返す言葉がみつけられずに愛想のない返事を返すことが精一杯だ…

ティムの言う通り‥
これじゃ‥嫌われてるって誤解されてもしょうがない‥‥‥


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