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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第48章 溢れる想い
ロイドはアルの頬に手を添え、唇を親指でなぞり囁く‥
「女の子だってわかった時は、すごく嬉しかった…
‥なのに‥っ‥お前は俺を見てはくれない──…っ
俺が…っ…どんな気持ちでお前を見ていたか知ってるか?」
「……っ…」
「……アル…夢の中だけじゃない…っ…
他の女を抱く度にいつもお前の姿を重ねてた‥‥
男だろうが女だろうが関係ない…っ
お前だけだっ──
俺をこんなに狂わすのはっ…」
ロイドは言葉を紡ぎながらゆっくりと瞳を伏せる
「アル‥‥好きだ…」
そしてアルの唇を塞ぎ甘く柔らかなキスを繰り返し、優しく抱きしめた腕に力を込めた…
「俺だけを見て‥‥」
ロイドは掠れた声音で懇願する。
ロイドのそんな言葉に戸惑いながらアルはその逞しい腕の中にいた…
アルにとって抱きしめられたりキスされたりは、今までも多々あったことだ‥
だが、こんなふうにはっきりと愛を囁かれ、優しく抱きしめられたのは初めての経験だった……。
抱きしめる腕を緩めると、ロイドは再びアルの唇を深く求めた…
アルの腰を抱き、髪を撫で、熱い眼差しで見つめてくるロイドにアルも目が放せなくなる
見つめ合う揺らぐ瞳にお互いの顔が映し出され、そしてアルはゆっくりと瞼を閉じた‥‥