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第49章 溢れる想い〜激情〜

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ロイドも自分の脱ぎ捨てたシャツを取り身につける…そして、まだ着替えているアルの後ろ姿を見つめた


「アル‥‥」


「‥‥‥なに…？」


着替え終わったアルにロイドは声をかける


「こっち向いて‥‥‥」



ロイドのお願いをアルはきかない‥ロイドは背中を向けたままのアルを悲しげに見つめた


「帰ろうか…」


その言葉にアルは頷くとロイドとは目を合わさずに部屋を出る
そしてロイドも乱れた髪を結び直しながらアルの後に続き部屋を出た。



夜の公園を少し距離を置きながら沈黙のまま歩く‥‥

ロイドは胸の痛みを堪えるのに必死だった…


アルは完全に怒ってる…
俺はどうすればいい？

好き過ぎて気持ちを抑えきれない‥‥
キスだって受け入れてくれたから大丈夫だと思い込んだのが間違いだった…っ


アリスは商売だから初めてでも俺の全てを喜んで受け入れた‥
でも、アルは違う‥‥
アリスや社交場の女達みたいに端から俺を受け入れる気がある訳でもないのに‥‥‥

やっぱり強引すぎた…

嫌われても仕方ない‥‥


ロイドは自分のしたことに今さら後悔しはじめた


…嫌いだって言われたら俺は──…っ！…