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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第50章 忘却の女神


『あ、あれ?抜けない』












―パンパンパンッ!


「 ちょっとちょっとぉ
なぁにやってますのアルせっかく、ぶっ続けで台詞言えたと思ったのにっまた最初からやり直しですわ」


「ゴ、ゴメン‥っ‥」


「まぁ、仕方ないわね、
ちょっと小道具の方点検してみましょ‥」


仕切り直しの声に皆がガヤガヤと元の立ち位置にもどっていく。

そう‥‥‥
今日のアルの勤めは
ジェシカ&ジュリア主催の劇団‥
薔薇組の団員だった…

とある国を舞台とし他の役者は着物と言う味気ない地味な衣裳に対しアルだけが赤い軍服‥‥‥オスカル様だった

舞台は日本の江戸時代。
大掛かりなセットの為にジェシカ達はわざわざ遠い国から板垣伝助なる学者を呼びつけていた…


「まぁ、今日はこの辺にしてまた明日頑張りましょ」


ジェシカの解散の合図で団員達も退けていく。


‥だって、劇なんてやったことないって言ってんのにやらせるんだもん‥‥


アルは心の中で愚痴るが、ただ、この姉妹に今までやりたくないと意見しても聞いてもらった試しもない


アルの運命は行かず後家姉妹の手中に握られていた‥


「はぁ‥‥‥疲れた…」

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