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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第50章 忘却の女神
軽く唇を合わせそして離れる直前に深く繋がり合う‥ゆっくりと出し入れされるロイドの熱い舌全体を味わう様に、アルは唇のみでそれを捕らえた‥
お互いの口腔の潤う音が二人の体を熱くする‥‥‥
繰り返し行われるその動作はまるで唇だけのセックスだった‥‥‥
「アル‥
‥‥‥‥‥アルッ!‥‥」
興奮でかすれる声を絞り出しロイドは愛しい人の名を呼んだ‥‥‥
異常な程に早まる鼓動で息も絶え絶えに呼吸が乱れてくる―――
白い綿毛の上の絨毯に崩れ込む様に二つの影は堕ちていった‥‥‥
「ハァ‥‥‥アッ‥‥アァ!」
首筋を這うロイドの熱い舌にアルの声が漏れる‥
月闇の中、おぼろげに照らす月光のライトを浴び‥
愛しい人の快感に歪む表情にロイドは釘付けになっていた―――
「アル‥‥‥
いいのか?‥‥‥
この先に進んでも‥‥!」
なんらひとつ抵抗も拒否の言葉もアルは発しない‥‥
ロイドは再びアルの唇を塞いだ‥‥‥
「ハアー‥‥‥アルッ!
愛してるッ―――」
ロイドは吐息と共にアルの唇から耳元へと顔を移動させそして愛を囁く。