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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母
…あっ、あれはまさしく鳩も虜にするクロワッサン!?
アップルパイにスコーン、スクランブルエッグ…
‥あの子達が外に持って出るのにちょうどいいのばっかり!
アルは嬉しそうに目を見開いた。
「おはようエバっ!昨日はありがとう!」
「おや、おはよ!よく眠れたかい?」
「うん、ベットもすごく快適だしいうことないよ…」
「そうかい。そりゃ良かった!朝ご飯もあるからたっぷり食べな!」
「うん、ありがとう…でも今日は部屋で食べたいんだ…包んで貰っていいかな?」
「いいよ。ほかのみんなも朝、昼兼用だから包んで持ってくからね。……ハイッ紙袋っ! 好きなの自分で取っていれな」
「ありがとう!」
アルは貰った紙袋に次々とパンを詰めていった。
「あっ! ザドル、おはようっ」
「おぅっ!?早ぇな、もう朝メシ喰ったのか?」
食堂に現れたザドルとすれ違い様に会ったが挨拶だけをしてアルは部屋に戻っていく
「はぁ〜忙しい子だねぇ、ほんとに、…」
「あいつメシ抱えてったのか?」
「あぁ、部屋で食べるっていうからね‥」
「…部屋でねぇ‥」
「どうしたんだぃ?ガラにもなく考え込んで‥
それに、あんたにしちゃ珍しく朝が早いじゃないか?どういう風の吹き回しかねぇ?」
「ガラにもって……
あいつの部屋から賑やかな声が聞こえてなぁ‥」
「…賑やか?」