この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第5章 鉄拳の母

「お昼にみんなで食べて‥それだけあったら3時のおやつの分も足りると思うから」


「アルはお昼は要らないの?」


ユリアが心配そうに聞く


「朝食べれば充分だよ、夜だっていっぱいご飯でるから‥
気にしなくても大丈夫!!」


アルはニッコリ笑ってユリアをなだめた


―ガサガサッ


「はぃ!」

「!?‥」

ユリアは袋からパンを一つ取り出しアルに差し出す

「アタシはジョンとおやつ半分こするから、これで足りるわ」

「ユ‥リア…」

「アル、アタシ達のために我慢ばかりしないで‥ね」


ユリアは首を傾げて優しくアルに微笑む





「………‥」



「じゃあ行ってきます!」


ユリアは笑ってそう言うと四人で連れだって外に出かけて行った。
その小さな後ろ姿に、アルは見送りの言葉をかけなかった‥

 いや、言葉をかけることができなかった。今、口を開けば絶対に言葉がうわずってしまう。そう思ったからだ‥

アルは強く唇を結んだ。
7才の女の子にあんな言葉を言わせた自分に腹がたった

‘自分さえ我慢すれば‥’

そう思ってやってきた事すべてが、あの子達に辛い思いをさせていたことをアルはこの時、初めて理解したのだった‥


/878ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ