この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第52章 豪族!東尋坊
「今、ロイドに屋根に上がって見てもらってんだがな」
ザドルがどうしたもんかと頭を掻きながら語っていると、出窓の外から長い足がスルリと伸びて部屋の中に入り込む‥‥‥
「──…っ…!…あ、アルお帰りっ」
ロイドは部屋に居たアルを見つけるなり嬉しそうに微笑む
「た、ただいま‥//‥」
「どうだ?柵は付けられそうか?」
窓付近を調べてきたロイドにザドルは聞いた
そしてロイドはため息をつきながら肩をすくめた‥
「考えたんだが、柵を付けてもアイツには無意味なんじゃないかと思ってな」
「だろうな‥‥
その気になりゃ壁ごとブチ破ってくるのがオチだろうからな…
やっぱ、お前に頼むしかねぇか‥‥悪りぃが手ぇかけるぜ」
‥ぇ、お前に頼む?
何を頼むの!?
アルは二人の顔を交互に見つめながら意味も解らず焦っていた
「じゃあ、俺ぁ飯食ったら仕事行くからよ!!」
‥ぇ?ザドル待って!!
今日は休みで居るんじゃないの!?
アルは声に出せぬまま部屋を出て行くザドルの後ろ姿に叫んでいた
「い、今のお前に頼むっ!てどういうコト!?」
アルはロイドに聞いてみた