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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第2章 変なおじさん
二人からの冷たい視線にいたたまれなくなったのか、最後は何を言ってるかもわからないくらいの呟き。


「ほぉれ、みてみろやっぱあれだなっ!
お前ぇからはエロ気の匂いがプンプン漂ってきやがるもんなっ!
これがエロモン臭ってヤツか?
なんだまさか、最近ちまたで流行ってるエロウィルスっての媒介してんのはお前ぇさんか? あれに感染すると腹下す前に妊むらしいなっえっ? ケケッ」

「……ぅゐゐゐ///!」

「ぶっ‥ぶはっ!──

あ、すっ…すまんルイス! 悪いとは思っ…‥ぶッくっっ…」

「…あぁ、思う存分笑うがいいっ!! エロが俺の生き甲斐だッ!」

「ぅおっ! こんの野郎開き直りやがったっ!」

ルイスのヤケクソな返しにザドルは思わず身を引いて後ずさる。

「…クソッ…まぁいい…
とりあえずザドルっ!
会場内でのトラブルはご法度だ。ルバール国 精鋭部隊隊長のこの ルイス エドモントの名にかけて、お前が何かしでかしたら俺はお前を捕えることになる──…お前の気持ちはわからなくはないが…頼むよ、ザドル…」

ルイスは溜め息混じりにザドルに懇願するように言い聞かせた。


「ザドル‥闘技会は参加は自由だ。ただし、立冠式を迎えた健康な男子であればの話だがな…」
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