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第53章 幻想夢

･

互いに抱きしめあって

求めあって‥




愛を囁き合う‥‥



アル‥‥‥




俺はお前の心が欲しい…



ロイドはアルを想い胸を切なく軋ませる。
そして潤む瞳を強く閉じていた……








ﾄﾞｻ――


「ﾊｧーーー‥‥‥」

‥ロイドのﾊﾞｶ‥‥//‥

アルはロイドが立ち去ると自分のベッドに倒れ込んでいた…


体は熱く疼いておさまらない‥‥


ロイドはアルの本能を燃えさせたまま部屋へ戻っていった‥



‥あーー!!
もぅやだｯ‥//‥

何なの？この感じ!?

変になりそ‥///‥




アルは時間が経てば経つほど疼いてくる体の熱い部分に戸惑いを感じていた‥

ロイドはどんなにお預け食らっても、自分での処理の仕方を知っている‥‥



だが、アルは何ひとつ知らない‥
ほっといてても、おさまる事のない妙な疼きに頭もぼぅっとしてきていた‥


‥どうしたらいいの?


誰か―――ｯ!





―ｶﾀﾝ!



‥?




アルが悲痛な気持ちのまま心で叫んでいると、窓の方で物音がした


顔を向ければｶﾁｬﾘと施錠が外れ、そして獣の瞳が窓ガラス越しに光る‥‥‥



―ｷｨ‥‥



「よぅ‥‥‥ハニー…


ご機嫌はどうだ？‥あ？」