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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第54章 町外れの時計屋さん


でも、すごく優しかった‥


力強く硬い筋肉のたくましい腕で優しく抱きしめてくれた‥‥‥


レオの優しさはアルの肌を伝って心にしみていた‥




‥どうしよう‥‥


また、レオを求めてしまいそうな自分がいる‥‥






アルは自分のそんな感情に戸惑っていた―――





ロイドに最後の一線を求められればつい、拒否してしまうのにレオにジラされれば最後までして欲しくてたまらない‥‥‥




自分の欲望に余裕のないロイドと自分の欲望を制御出来るレオ‥‥‥


その差がアルを戸惑わせるのか‥‥‥


大人の男二人に激しく求められアルは自分の気持ちさえわからなくなっていた‥





―コンコン!

「アル?


調子悪いんだって?」


‥はっ!ロイド

今、部屋に入られると困るっ!
アルはすっ裸のままシーツにくるまっていた


「…っ…大丈夫!‥たぶん最近、劇の練習がハードだったから疲れがきたのかもっ…
今日1日休んだら楽になると思うから!」


ドア越しに声をかけてきたロイドにアルは慌てて答えた

「‥そうか‥
じゃあ、俺はティム達と行ってくるから‥ゆっくり休めよ‥」


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