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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第6章 ザドルの過去


「そして、そのあとすぐにたった一人の愛息子さんも…まだ、三歳ぐらいだったと思います…生きていればアル、あなたと同じ年頃でしょう…」


「――ッ!…」

アレンはアルを見つめそして続けた

「私は彼があなたに構う気持ちがわかります…そしてルイス殿も…同じでしょう 彼の人の良さをちゃんと理解しています……自分の息子も生きていればこんなに成長してるはず……
彼ならそう考えてやまないはずです‥
こんな危険な大会に出て命を落としてほしくない……

人として当たり前の感情ではないでしょうか……
彼は命の尊さを知ってる男です…

…不器用な男ですがアル‥あなたのおかげで彼は変われるかも知れません…
最近、自暴自棄になることが増えました、何かを諦めたような…………
あなたも心優しい少年です

‥人のために、そこまで涙を流すことは中々できないでしょう……

アル、彼を助けてやってください…あなたならそれができるはずです……」


アレンの言葉で次から次へと溢れ出る涙をアルは拭わずにいた‥

アレンに指摘されるまで自分が泣いてることがわからなかったからだ‥
目頭が熱くなった記憶はある…

でもこんなに泣いてるなんてっ

アルは自分自身で動揺した…

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