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天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第6章 ザドルの過去


「あ〜り〜が〜と〜おっと!よし、はぃ次ユリアなっ」

「…ティム…さいごは
“お”じゃなくて“う”だよ」

ティムから受けっ取った紙をみてユリアが指摘する。

「…っ…い、いーんだよっ意味はおなじだからっ!早く書けよ!」


「書くわよ言われなくてもっ…えっと、 お〜い〜し〜か〜…えっと‥ちっちゃい“つ”だなっ!‥‥す
っと、 はい、マーク」

ユリアは何やらぼそぼそと独り言を言いながら書いた

「うんと‥あ・り・が・と・うっ ‥‥と つぎ‥は」

マークは歯切れがよかった

‥個性がバラバラだな
アルは子供達それぞれを眺めて苦笑う

「アルぅ…………ジョンはどうするぅ?」

マークが困り顔でアルに助けを求めた。見ると目をキラキラ輝かせながら、「ボクもっ」 という風にマークに手を差し出しているジョンがいる。

そしてなぜか少々興奮ぎみで“はっはっ”と息が荒い……

ジョンよお前は犬か


「いいよ、 おいでジョン 一緒に書こうっ」


三つ子の魂百までも…ちょうどなんでも吸収するお年頃。とくに周りの真似をしたい頃だ…

ジョンだけダメでは、当然“ぐずる”であろう‥

アルはジョンを膝の上に抱え、ジョンの手にペンを握らせ上から自分の手を重ねた。

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