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遠恋カレンダー
第4章 4月:異動
「だけど、ほのかさんと完全な遠距離になる」
うん。
そして、私にとっては最悪の出来事なのか・・・
好きだと自覚して
その人と結ばれて、幸せに浸っているときに
完全な遠距離を言い渡された。
今までは遠距離といっても、毎週末会えるその関係は
普通の恋人とあまり差がない関係で
本当の意味での遠距離を体感しているとは思えなかった。
「ドイツ、かぁ」
飛行機で何時間もかかるその国へは
きっと移動もさることながら、毎日の連絡さえ時差が邪魔をする。
「おはよう」というその簡単な何気ない挨拶さえ
同じ時間を共有できないんだ・・・
好きな人と、こんな遠距離での恋愛をしたことがなく
不安な気持ちと、まだ把握しきれていない気持ちとが入り混じって
私自身を混乱させる。
「毎日メールするから!」
そんな私に気が付いたのかぎゅっと抱きしめながら
「これからのことを不安に思わないでほしい」
そう呟くけど
きっと小川君も私と同じぐらい不安なんだと思う。
小川君は全くの新しい土地に一人で行き
私との関係も続けるためにきっと私には分からないほどの努力をするに違いない。
うん。
そして、私にとっては最悪の出来事なのか・・・
好きだと自覚して
その人と結ばれて、幸せに浸っているときに
完全な遠距離を言い渡された。
今までは遠距離といっても、毎週末会えるその関係は
普通の恋人とあまり差がない関係で
本当の意味での遠距離を体感しているとは思えなかった。
「ドイツ、かぁ」
飛行機で何時間もかかるその国へは
きっと移動もさることながら、毎日の連絡さえ時差が邪魔をする。
「おはよう」というその簡単な何気ない挨拶さえ
同じ時間を共有できないんだ・・・
好きな人と、こんな遠距離での恋愛をしたことがなく
不安な気持ちと、まだ把握しきれていない気持ちとが入り混じって
私自身を混乱させる。
「毎日メールするから!」
そんな私に気が付いたのかぎゅっと抱きしめながら
「これからのことを不安に思わないでほしい」
そう呟くけど
きっと小川君も私と同じぐらい不安なんだと思う。
小川君は全くの新しい土地に一人で行き
私との関係も続けるためにきっと私には分からないほどの努力をするに違いない。