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遠恋カレンダー
第1章 1月:出会い
小川くんは急に静かになって
「どうしたの?」
「宮本さん、笑ってるから」
「うん。楽しい話だったから」
「今の笑い、その笑いじゃないよね?」
小川くんは少し困ったように無理やり笑顔を作った。
「俺、1人で話して空気読んでない?」
ビールをグッと煽って、一瞬の間を作った。
「え?あ。違う違う」
「・・・・」
「女の子慣れしてて、研究職っぽくないな、と思ったのよ」
「・・・・」
「大学時代は結構遊んだ方?」
からかってやろうと笑いながらそう言えば
照れるでもなく、茶化すでもなくホッとしていた。
「あぁ、良かった。宮本さんにはそう見えたんだ」
「え?」
「全く女の子慣れなんかしてないよ」
「そう?」
「うん。理学部なんかほぼ男子校だったし。
退屈して『帰る』って言われないように必死に話してた」
「・・・そう」
なんだ・・・そうだったんだ。
自分のために必死になるオトコが少し可愛く思えた。
少しホッとしている自分がいて。
「楽しいわよ」
うん。確かに楽しい。
「どうしたの?」
「宮本さん、笑ってるから」
「うん。楽しい話だったから」
「今の笑い、その笑いじゃないよね?」
小川くんは少し困ったように無理やり笑顔を作った。
「俺、1人で話して空気読んでない?」
ビールをグッと煽って、一瞬の間を作った。
「え?あ。違う違う」
「・・・・」
「女の子慣れしてて、研究職っぽくないな、と思ったのよ」
「・・・・」
「大学時代は結構遊んだ方?」
からかってやろうと笑いながらそう言えば
照れるでもなく、茶化すでもなくホッとしていた。
「あぁ、良かった。宮本さんにはそう見えたんだ」
「え?」
「全く女の子慣れなんかしてないよ」
「そう?」
「うん。理学部なんかほぼ男子校だったし。
退屈して『帰る』って言われないように必死に話してた」
「・・・そう」
なんだ・・・そうだったんだ。
自分のために必死になるオトコが少し可愛く思えた。
少しホッとしている自分がいて。
「楽しいわよ」
うん。確かに楽しい。