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扉の向こう
第12章 チャンス
まだ濡れた髪の僚太が、スマホを片手に電話をしている。
「もしもし僚太だけど、望海は大丈夫そうかな?・・・・・良かった、わかった!ありがとうね。じゃあ、明日迎えに行くよ。行く前に電話するね。よろしくお願いします。おやすみなさい。」
(お泊まりができるなんて、望海も大きくなったもんだ。やはり、子供の成長って早いな。)
僚太は立ち上がると冷蔵庫に向かった。浴室からは香菜がシャワーをあびている音がする。
(まだ香菜は上がってきて無いけどいいや、もう飲んじゃお)
僚太はビールを取り出すといつものテレビ前の特等席に座り、テレビをつける。
(望海がいないと静かだな。ちょっと寂しいかな。そういえば、香菜と二人きりなんて久しぶりだな。俺が変な気起こさなければいいけど。)
僚太はビールをコップに注ぎ、飲む。
「カーッ、やっぱ風呂あがりのビールはうまいな。」
誰がいる訳でもないのに、思わず声が出る。
(そういえば、香菜も望海の事は最初心配そうだったけど、飯屋の時からずっとテンション高いよな。付き合っていた時みたいにボディタッチ多いし。最初された時は油断してたからドキッとしちゃったよ。)
そんな事を思っていると、浴室の扉が開く音がした。香菜が風呂からあがったようだ。
「香菜、望海はもう寝たって。ずっとおじいちゃんと楽しそうに一緒にいて黙ったかなと思ったら、こてっと寝たって。」
「良かった。もしかしたら迎えに行くかもと思っていたから安心した。電話してくれてありがとう。」
香菜がパジャマを着てリビングに入ってきた。
「あっ、ずるいもう飲んでる。ビールまだ入ってるの?」
「コップに入っているだけだよ。」
「じゃあ残りは…」と言いながら香菜は僚太の隣に座り、僚太からコップを取り上げて、ぐっと一気に飲み干した。
風呂あがりだからなのか、ビールを飲んだからなのか、頬をほんのり赤く染めた香菜が言う。
「ビールごちそうさま。ねえ、冷蔵庫のスパークリングワイン飲もうよ。僚太と飲みたくて買ってたんだから。ずっと、いつ飲めるかと思ってたんだよ。」
ソファーに座る僚太の太ももに、香菜の太ももがあたる。香菜の熱を感じながら、僚太は平常心を保とうとしていた。
「そうかなとは薄々思っていたんだけどごめんね、いつも俺が望海と一緒に寝ちゃうからだね。じゃあ今夜は飲もうか。お詫びに俺が準備するから座ってて。」
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