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アイドルと恋人契約
第1章 契約
「では、契約成立ということで」
メガネをかけた真面目そうな男性の言葉に、みずきは全身を強張らせた。
自分でサインしたというのに、本当によかったのか、とアルコールに浮かされた脳が急激冷静になっていく。
悪い業者だったらどうしよう、サインを悪用されたら、それとももしかしたら契約書に何か落とし穴があったかもしれない──そんな今更なことが頭の中をぐるぐると回る。
表情がこわばっていたのか、男性がみずきを安心させるかのように微笑んだ。
「大丈夫ですよ」
その言葉を信じていいのかわからない。が、すでに契約書は彼の手の中にある。
笑顔を返そうとするが、へにゃ、とこわばった表情になってしまっていることは、自分でもわかった。
メガネをかけた真面目そうな男性の言葉に、みずきは全身を強張らせた。
自分でサインしたというのに、本当によかったのか、とアルコールに浮かされた脳が急激冷静になっていく。
悪い業者だったらどうしよう、サインを悪用されたら、それとももしかしたら契約書に何か落とし穴があったかもしれない──そんな今更なことが頭の中をぐるぐると回る。
表情がこわばっていたのか、男性がみずきを安心させるかのように微笑んだ。
「大丈夫ですよ」
その言葉を信じていいのかわからない。が、すでに契約書は彼の手の中にある。
笑顔を返そうとするが、へにゃ、とこわばった表情になってしまっていることは、自分でもわかった。