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ちょうちょ
第5章 ストーリー3
どうやら相手は待っていたのか返信は直ぐにきた。
ー大丈夫ー
ここからは即レスでやり取りが続いた。
ー分かりました。いつもの改札で待ってます
ームラムラ中?笑
ーはい笑
ーまた、変な妄想しちゃってたんでしょう
ーさすがですね。その通りです
ーいやいや。それ以外に俺に連絡取ってくることないじゃん
ー確かに笑
ーまた後で教えて
ー何を?
ー妄想の内容
ー今日のは面白いですよ
ー期待しとく。じゃあ仕事中だからこれで
由衣はスタンプを送って、氷の溶け始めたりんごジュースを飲んだ。
メッセージの相手は、由衣が「たつきさん」と呼ぶ人物だ。
苗字も漢字も由衣は知らない。
彼との出会いは4ヶ月前。ちょうど大学が夏休みの頃だ。