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ちょうちょ
第6章 ストーリー4
「夏は暑いなぁー」
由衣はそう呟いた。
8月中旬。まだ暑さが続いていたころだった。
「ねぇねぇ。暑いからかき氷食べに行こーよ」
一緒に図書館で調べ物をして琉香がそう誘った。
「いいね!どこ行く?」
「駅前のカフェは?夏限定でふわふわのかき氷売ってる所がある」
「ふわふわのかき氷!そこが良いー」
由衣は目を輝かせながら言った。
琉香はニッコリ笑うと
「了解。んじゃ、とっとと課題終わらせていこ」
と言って、再び手元の本に視線を落とした。
「うん。頑張る」
由衣は、立ち上がると、次の参考文献を探しに行った。