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ちょうちょ
第6章 ストーリー4
結局、調べ物が終わって駅前に着いたのはだいぶ時間が経ってからだった。
「ちょうどおやつの時間だねー。楽しみ」
由衣は弾んだ声で行った。
課題が満足のいく仕上がりになったので足取りも軽く、件のカフェを目指す。
「ちょっと待って。場所が曖昧だから、マップ見る」
琉香はスマホを取り出してマップを開く。
「琉香ちゃん。止まろうよ。歩きながらスマホは危ないよ。人通り多いし」
「そんなの気にしたことなかった。大丈夫だって。心配なら、由衣が私の目になって」
いつも当たり前のようにマップを見ながらお店を探している琉香は少し驚きながらいった。
由衣は琉香の方をじっと見て
「んー。さっきね」
「ん?」
「歩きスマホ禁止のポスターがあったの」
「まじめか!」
由衣は照れたように笑って、2人は立ち止まってお店までの順路を確認した。