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ちょうちょ
第6章 ストーリー4
やがてかき氷が届いて、2人は食べ始める。
会話は女子トークであった。
「琉香ちゃんは彼氏とかできないの?」
「できないねー。由衣もいないでしょ?」
「なんで断定するのっ」
由衣は少し拗ねる。
「居るの?」
琉香は、目を丸くして聞いた。
「いないけども!」
ぷっくりとほっぺたを膨らませて答える。
琉香はニヤニヤして
「欲しい?」
「欲しい」
「好きな人はいる?」
「いない」
「なんで欲しいの?」
「…」
由衣は一瞬だまる。由衣は好きな人と付き合いたいと言うよりも、堂々と肉体関係が持つための「彼氏」が欲しいと常々思っていた。でもそんなことは言えないので
「なんとなく」
と笑って答えた。