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ちょうちょ
第6章 ストーリー4
「会釈返してくれたから、もしかして覚えてるのかなって思ったけど、お久しぶりって言われたときに察したよね。面白いから誘っちゃった」
たつきはいたずらっ子みたいに笑う。

由衣も恥ずかしかったけれど、笑いが込み上げてきた。
馬鹿みたいに2人で笑いながらお酒を流し込んだ。

この展開は本当に「あわよくば」があるんじゃないか?
由衣はそんなことを考えながら、やがて一緒に店を出る。

期待に胸が膨らむ。

「ね。由衣ちゃん」

「はい」

「もうちょっと一緒にいない?」

よっしゃ。と由衣はがっつポーズしたくなる。

「一緒にいたいです。たつきさんとくっつきたくなってきました」
アルコールのせいかのように、身を寄せる。

「積極的だね」

たつきは由衣の手を引いて歩き始めた。
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