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第8章 ストーリー5

…さてと

由衣は喫茶店を出ると、駅前に向かった。
あの後、後追いで集合時間の連絡があったが、予想よりも遅かったので、駅ビルで手土産でも買って行こうと考える。

何が良いかなぁと、考えて、店をうろうろしていると、洋菓子の店があったので、マカロンを購入する。

「由衣ー」
不意に声をかけられたので振り返ると、友達の優香だった。

「えへへ、マカロン買ってた」
由衣は笑いながら言った。

「へー。マカロンね…プレゼント？」
訝しげに、由衣見つめる。

「違うよ！自分用！」

「4個も食べるの？」
見てたのか…と内心困ってしまうが

「うん。マカロン大好きなんだ」
と誤魔化す。

「そっか。贅沢するねー」
優香は羨ましそうに言った。

「優香ちゃんも買っていけば？ラズベリーがおすすめ」

「そうしようかなぁ、１個だけ！」

「うん！じゃあ私、早く食べたいから帰るね」

「はーい！バイバーイ」