この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater2.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章 たもつ
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
◆ ◆
叫んだ自分の声に驚いて、僕ははっと目を覚ます。
「……」
寝ていたのは、もちろん自分の部屋のベッドで、さっきまでの光景も当然ながら夢であることを認識。すると、その余韻を味わうゆとりもなく――。
「ヤ……ヤバッ!」
身体に覚えた異変にベッドから飛び起きると、部屋を出てトイレに駆け込む。夢の中で受けた刺激によって、ふくらんだ股間はまさに爆発寸前だった。
「はあ……最低」
数分後。トイレを出て独り言をこぼしつつ、部屋に戻る。カーテンを開くと、既に太陽が随分と傾いていた。
茜色の雲を遠くの空に眺めながら「ホントに、どうしようかな」と呟いた言葉は、岬ちゃんとのことでもあり、自分自身への不安の表れでもあった。
僕は岬ちゃんに、逃げ込んでるだけなのかもしれない。
今夜のバイトに備え、モヤモヤした気分をリフレッシュする必要を感じ、部屋を出るとバスルームに向かった。
![](/image/skin/separater2.gif)
![](/image/skin/separater2.gif)