この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章  たもつ 


 僕にしても、人生の壁にぶつかり迷いの日々である。もし互いに支え合ったりできる関係なれたら、それは嬉しいことだ。

 僕だって、変わりたいとは思っているから。

 でもそれは声や態度を変えてエッチなことをするのとは、どう考えても違う。今のままの関係をずるずる続けるのは、とにかく危いことだろう。

「どうぞ……入ってください」

 部屋に行くとドアを少しだけ開き、岬ちゃんは僕の顔を見ずに言った。

「うん」

 この前みたいに目隠しをしたり、そんな意地悪な態度を改めなければならない。普通に部屋の中へと通される。時計を見ると、時刻は午後の六時くらいだった。

 それまで岬ちゃんの部屋を訪れたのは、バイト終わりの早朝。それ以外で顔を合わせたのは深夜のコンビニと決まっていたから、こんな風に普通の時間帯(?)に会うこと自体が、とても新鮮に感じられる。

「……」

「……」

 床で向かい合って座ると、なんだか急に照れ臭い気がした。それは彼女の方も同じだったのか、互いに顔を俯かせて無言のまま、暫く時間だけが流れていた。

 なにか言わなければ。そう焦れば焦るほど、なんて言っていいのかわからなくなる。迷いの中でそっと顔を上げると、岬ちゃんと視線が合った。

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ