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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第3章 たもつ
「どっ、どうしたの?」
すぐ近くの顔を見つめながら聞くけど、身体に受ける感触から、既になにをされているのかは理解していた。
「昨夜は先に寝てしまって、ごめんなさい。だから――」
更に圧力をかけて密着した胸の弾力が、僕の心臓をこれでもかと脈動させる。
「とりあえず、待って!」
そう、このままではマズイ。なにがどうしたよりも先に、まずは岬ちゃんの〝右手〟の動きを止めてもらわなければならない。
「待って?」
そう言って小首を傾げた彼女は、とりあえずその動きを止めてくれた。それでも僕の股間をリズミカルに擦っていた右手は、まだパンツの上からギンギンになった肉棒を掴んだままである。
「ということは、気持ちよくないという意味でしょうか?」
「そ、そうじゃないけど……」
むしろ気持ちよすぎて、もう少し続けられたら……。
「とりあえず起きるから。ちょっと、離れてくれないかな?」
そう言うと、岬ちゃんは不服そうに視線をそららした。
「わたし、言いました。均くんにもしてあげたいって……今までは、してもらうばかりだったから」
「そ、そんなこと気にしなくていいんだ」
「よくありません!」
珍しく張り上げた声に、思わず怯んだ。
「こ……これでも、いろいろと調べたんです。男の人が気持ちよくなること。だから、一番感じる瞬間だって……」
岬ちゃんは視線を逸らすと、恥ずかしさで唇を震わせた。
「わたしだって、均くんを気持ちよく……その、つまり……射精させて、あげたい」