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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第4章   岬? 



〖押しつけは、やめてください〗
〖迷惑でしかありません!〗

【だけど、ドアのところにないってことは、食べてくれてるんだよね?】

〖それは、外に置きっぱなしにしておけないからで〗
〖一切食べてません。本当です〗
〖おかげで部屋中は生ゴミだらけ〗
〖このままではゴミに埋もれて死んでしまいます〗

【ゴミを部屋の外に出しておいて】
【僕が代わりに捨てておくから】

〖ですから、余計なお世話です!〗


 そのようなメッセージをやり取りする間にも、均くんからの食料の宅配は続けられるようになった。

 いつものコンビニの食料ばかりではなく、スーパーで買ったサラダや総菜であったり、弁当チェーンの温かいお弁当であったり、いろいろなものが届けられてくる。

 バイトが終わった明け方にも、これからバイトに向かう夜にも、駅とは反対方向のわたしのアパートまで毎日のように食べ物を運んでくれていたのだった。

 今までと違い憎まれ口をメッセージすることが、徐々に楽しくなっていることには気づいきはじめていた。均くんの買ってきてくれる食べ物は、メッセージとは裏腹に全てを食している。

 そして、時折――。

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