この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第4章 岬?
〖押しつけは、やめてください〗
〖迷惑でしかありません!〗
【だけど、ドアのところにないってことは、食べてくれてるんだよね?】
〖それは、外に置きっぱなしにしておけないからで〗
〖一切食べてません。本当です〗
〖おかげで部屋中は生ゴミだらけ〗
〖このままではゴミに埋もれて死んでしまいます〗
【ゴミを部屋の外に出しておいて】
【僕が代わりに捨てておくから】
〖ですから、余計なお世話です!〗
そのようなメッセージをやり取りする間にも、均くんからの食料の宅配は続けられるようになった。
いつものコンビニの食料ばかりではなく、スーパーで買ったサラダや総菜であったり、弁当チェーンの温かいお弁当であったり、いろいろなものが届けられてくる。
バイトが終わった明け方にも、これからバイトに向かう夜にも、駅とは反対方向のわたしのアパートまで毎日のように食べ物を運んでくれていたのだった。
今までと違い憎まれ口をメッセージすることが、徐々に楽しくなっていることには気づいきはじめていた。均くんの買ってきてくれる食べ物は、メッセージとは裏腹に全てを食している。
そして、時折――。