この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第5章   均  


「いえ、失礼しました」

 なんとなくその笑みに嫌なものを感じて、僕は会計を急ごうとするけど。

「ああ、あとコーヒーお願い。会計はこれでやっといてよ」

 その男性客はそう言って、電子決済用のカードを差し出す。

「あの、ドリップコーヒーでしたらセルフで――」

「どうせ、暇でしょうよ。それくらい、やりなさいって」

 その男性客は面倒そうな顔を向けて言うと、そのまま美里さんの方へ歩いていった。

 困惑した僕は男性客を止めに行くか、バックルームに先輩(たぶん寝てる)を呼びに行くかあたふたした後、とりあえず会計を済ませるのが先だとカップを手にして、ドリップマシーンの前に急いだ。

 そうしてコーヒーを待つ間にも、雑誌コーナーの二人を気にする。

「どーも。こんばんはぁ」

「?」

「急に、ごめんね。いやあ、別に怪しい者ではないんだけど。キミは学生さんかな?」

「なんですか?」

 眠たそうな瞳を向け、怪訝そうに尋ねた美里さん。聞かれた男性客は、長髪の前髪をかき上げて言う。

「モデルのお仕事とか、興味ない?」

「は……?」

「いやあ、こんな郊外のコンビニでキミみたいな美女に出会えるなんて、実にラッキーだな。どう? もし興味があるようなら、この後どこかで――」

 男性客はなれなれしく、肩に手を回そうとした。

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ