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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第8章  あやか 


    ◇    ◇


 タクシーで数分走って到着したのは、わたしが泊るのとは段違いの高級リゾートホテルだった。その荘厳な構えに気後れしながら、広いロビーを歩く。

「……?」

 加賀見さんは「もう先に何人か行っているだろう」と言っていた。ロケや打ち上げで打ち解けた顔を探すけど、そもそもロビーには人が疎らだった。

 先にホテルのバーとかに行ってしまったのかもしれない。わたしはエレベーターの傍にある、管内案内を眺めた。すると――

「よく、きたね」

「――!?」

 突然、肩に腕を回され、飛び上がりそうになった。

「しっ! マネージャーに見つかると、うるさいからね。さ、早く」

 と、調度扉が開いたエレベーターの中に、押し込まれるように乗せられた。

「は、浜谷さん!」

 エレベーターの中で、ようやくその顔を確認した。浜谷さんは黒い地味なパーカーを羽織りフードを深く被っている。

「やあ、こんばんは。驚かせちゃったかな」

「他の人たちは……?」

「他の? ああ、後からくるって」

 ささやきかけられるように、言われた。

 しかし連れていかれた広いスイートルームには、わたしの他には誰一人訪れる気配はなかった。

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