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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第1章 山本均

「――どうかした?」
ベッドに横たわったまま僕のTシャツの裾を引っ張り、岬ちゃんが潤んだ瞳を向けていた。
「お……お願い、します」
「なにを?」
「わ、わたし……を」
「わたしを?」
「もっと……いじめて、ください」
小刻みに揺れる瞳で必死に訴えた、その言葉を聞くや否や、僕は再びバイブレーションをオンにする。
「フフ、よく言えました」
感じさせるとは、いじめること。この場合はそれでいいのだ。彼女の言葉からそのメッセージを受け取り、僕は胸の中を一層に熱くした。
浮かべた微笑で、不安と期待の織り交ざった顔を眺めながら、激しい振動を繰り返す電動の機器を、タンクトップの中ですっかり立ち上がっている胸の頂点へと近づける。
「……」
無言のまま、じっくりと間を取り、彼女が焦れた頃を見計らう。
そうしてからクリッと、乳首に押し当てた。
「――!?」
その際に生じた怒涛の快感に、驚いたよう。ベッドの上の岬ちゃんは、ぴくんと身を大きくよじらせた。
反応を窺いながらチョンチョンとごく軽く、左右の乳首に分け与えるように刺激。次いで触れるか触れないかの微弱さで、その敏感な個所にじっくりと当てた。
「んっ……ん」
細い声を漏らす岬ちゃんは、焦らされるのがもどかしいように、頻りに身体をよじり続けていた。
手元の操作で、振動の強さを【弱】から【中】へ切り替える。強さを増したバイブを無遠慮に、乳首ごと、それがふくらみに埋まるくらいまで、グリグリと押し当てていった。
すると――

