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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第2章 〝岬〟
「もっと、触ってあげる」
きゅっと両胸を掴まれて、力の緩急をつけながら更に丹念に揉まれてゆく。じわりと強く、そうかと思えばぷるぷると遊ばれる。
均くんの手の感触と、止まらない心臓のドキドキと、恥ずかしくやや嬉しいような、どうしようもない感情が混ざり合って、変になりそうだ。
そして、指先はしなやかに肌の上を辿り、徐々に胸の先端に近づいてゆく。
「やっぱり、よそう」
前に部屋にきた時は、そう言って、直接に触れはしなかった。その時の焦れた、なんとも言い難い想いが蘇ってくると、神経は否応なく、その一点に集中する。
そして、まるで高鳴りのタイミングを、計ったかのように――。
「ああっ!」
過敏となった左右の乳首を同時に、彼の指先が摘み取った。
初めは、くりくり、と軽く何度か絞るように。それから、また胸全体を緩やかに揉みつつ、つんつん、と指先での刺激を加えられる。
更に(たぶん、人差し指)の速度を増すと、もう突起しきった恥ずかしい乳首を、振動させるかのように連続的に弄っていた。
まるでゲームのボタンを、タタタと闇雲に連打するかのようだ。
「あ、あ、あ、はあっ……ううっ……」
耐え切れずに息を漏らすと、また均くんが耳元でささやきかける。
「乳首が、感じる?」