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第2章 　〝岬〟　

「岬ちゃんの胸――とても、綺麗だ」

「そ、そんなこと……」

「大きくはないけど形がよくって、乳首だって――ほら」

　舌先がその周囲を円を描くように、くるくると動く。

「つんとして敏感で、とても魅力的だと思う」

　言いながら均くんは、もう一方の乳首にも指を用い刺激を加えてきていた。

「だめぇ」

「――じゃないだろ。岬ちゃんの『だめ』は、ホントの駄目じゃないから」

「そ、そうじゃなくて……わたし、また……変になっちゃう」

「いいじゃないか、それで。そうなりたくて、僕を部屋に呼んでいるんだろ？」

「あ、ううっ……」

「感じる？　でも、もっともっと、岬ちゃんは感じたいはずなんだ。だから――」

「え？　え？　均くん、そこは――！」

　胸を弄っていた彼の右手が、わき腹を擦るように下がり、ジャージのズボンの中へ。そのまま下着の上を滑り抜け、内ももの辺りに至った。

　その刹那、大事な場所を触れていった彼の指先が、わたしに下着が濡れていることを自覚させる。

　もう、こんなに、びしゃびしゃになって……。

　その事実を、均くんの指先にも悟られてしまった。