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第3章 これから…どうしようか？

マイコは
両親の顔を知らない
したがって
思い出すらない…。


マイコはずっと
施設で育ったのだ
両親が育児放棄をして
彼女を手放した。


彼女は小学生の頃に
とある家に養女として引き取られたが
そこで
養父から性的陵辱を受け
処女を失った…


中学卒業までの数年間は
彼女にとっては
地獄のような毎日だった…

だから
中学を卒業するとすぐに
都心に出た…

未成年の女ひとりが都会で生きることは
容易ではない
気がつくと
彼女は非合法なアンダーグラウンドな
風俗の世界で生きていた


彼女に転機が訪れたのは
19歳の時
たまたまある日
田舎から出てきたばかりの
キョウスケに
『ねえねえ！メチャクチャ可愛いね！』と
脳天気にナンパされたのだ…

1つ年下の
まったく世間知らずの
田舎のヤンキー風のこの
脳天気な男に
なぜかマイコは癒やされた…

気がつくと
一緒に暮らし
気がつくと
マイコは自分の今までの人生を
全部カミングアウトしていた


そんなマイコを意外にも
全部受け入れて
キョウスケは
どストレートに
『マイちゃん。結婚しよ！俺も生まれてすぐ母親から捨てられて、そう今まで幸せな人生じゃなかったし…　だから、ふたりで暖かい家庭作ろうぜ！』と
プロポーズしてきた


マイコは
初めて感じる居心地の良さに
素直にこれからの人生を
キョウスケに委ねる決断をしたのだった。