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第4章 はじめまして。

タイスケがマイコのもとについたその夜
ひっそりと
キョウスケの通夜が行われた


キョウスケが田舎を飛び出してからの
およそ4年間…
彼がこの都会で
どうやって生きたのか？

タイヘイはまったく何も知らない…

ケータイは早い段階で
繋がらなくなり
お盆も年末年始も
帰ってこなかったからだ…。


通夜の夜は
ひっそりと過ぎていった


通夜に来てくれたのは
キョウスケとマイコの暮らす
アパートの大家さんと
キョウスケの職場の上司と数名の友人たち
マイコの数名の友人たちだけだった。


その数名の友人たちも
悲しみにくれるような雰囲気ではなく
職場の繫がりから
来なくてはならなかったという
空気が漂っていた。


タイスケはそんな通夜の夜
斎場の控室で
マイコとの
少しだけ気づまりのする時間を
過ごしていた。