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第17章 探したよ…。

『会いたかったんだ…。顔を見たかった…。正直それだけ…。嘘も偽りもない。　だから、顔を見たら帰るつもりだった。　まさか、俺の目の前を自転車で横切るなんて思わなかったさ…。』


『嘘…。また私を裏の風俗嬢の世界に連れ戻そうとしてるんじゃない？』


『もしも…　マイコが今の…今の生活が辛いものだったのなら、もしかして…そうしていたのかもしれない…。でも、今、幸せなんだろ？』


『ええ。お金はないし、息子も生意気ざかりになってきつつあるしね…　毎日イライラしてバタバタして暮らして。　だけど、生きてるって実感してる。　やっと私は…自分の居場所を見つけたの。　なので、都会時代の…キョウスケに出会うまでの…　そうハルキパパの玩具だった時みたいに、私はもう居場所のない寂しさはないよ。　だから、これが幸せって思うの…。』


『そうか…。何よりだよ。　じゃあ俺はマイコを連れ戻さない。そして、これで一生のサヨナラだ。』


『えっ？』





ハルキがマイコを訪ねてきた理由は…。